歴史・史跡・名所

歴史

約1200年前
桓武天皇がここ京都に平安京を築く際、その町造りを唐の長安に倣ったことは有名な話です。
都の中央に「羅城門(らじょうもん)」から「大内裏(だいだいり)」へ至る「朱雀大路(すざくおおじ)」が南北に走り、それを中心に碁盤の目のように道路が整備されました。
その一番東の端を南北に通る道が「東・京極大路」、ちょうど現在の寺町通りと重なるのです。
約400年前
寺町という名称は豊臣秀吉が今から約400年余り前、京の町を囲むように「お土居」(土でつくられた垣)を築き、同じ頃、町中に点在していた寺を一か所にまとめようと多くの寺をここに移転させました。 そこから生まれた名称です。
「お土居」は、ちょうど鴨川の西側に南北に築かれました。寺はこの「お土居」に沿って、すべて“西が正面になるように”つまり「お土居」を背にして立つように集められたのです。
約100年前
明治28年7月から、大正15年7月までの31年間にわたって、寺町通には路面電車が走っていました。
開設当初は丸太町通から二条通の間をつなぐものでしたが、その後、さらに北へ延長するなど、当時、京都のメインストリートとして賑わいをみせたのは、河原町通より寺町通でした。

そして現在

平成4年に商店街振興組合に改組し新たにスタート。
平成11年には現在の舗道と街路灯の整備が完成しました。
路上喫煙禁止シールや自転車徐行フラッグを設置し、
舗道に傷みがあれば毎年修繕を行うなど、
安全・快適な商店街の環境整備に努めています。
平成27年には街路灯のLED電球への変更工事も行い、
夜間通行の安全性の向上も図りました。
また、毎年秋には「名匠の宴」や「囲碁イベント」を開催し、
老舗や美術関係、専門店が多い文化的な商店街の特徴をアピールしています。

商店街振興組合 寺町会  理事長 夛田裕昭

-昭和20~30年代の寺町通、商店街の写真です。-